月下の砂漠 凌辱の枷
- 作者: 野原滋,駒城ミチヲ
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2014/11/30
- メディア: 文庫
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わたしのお気に入りの同人誌「病める月」が文庫になって発売されたのです！
これは買わなきゃならん！と思い急いで購入（笑）ポストカード、SSペーパーも付いてとても豪華！
↑ 病める月 とてもとても萌え悶えました…。
まずあのアーキルと和季の麗しいイラスト！！！もう、もう・・（鼻血）表紙のみならず、めくるとまた中にあるカラー絵がもう、もう・・・（流血）スタイリッシュな印象にも色気があって、とてもとても素敵な絵でございますごちそうさまです。
さてさて中身ですが……ベースは同人誌と同じでちょっとほっとしました。ガラッと変わってたらどうしよう…という懸念もあったので…(いやしかしなんでそう思うのだろう、わたしは相当病める月が好きだったのだろうか)
しかーし、わたしの野原先生の大好きな萌えポイントである「痛切ない」が文庫ではさらに増しておりました！同人誌ではアーキルは国民に怒号、罵倒を浴びながらも堂々と会議場で身を退くのですが、今回の文庫ではそれさえも出来ない過酷な状況に追い込まれておりました…（ ; ; ）まさか処刑まで（ ; ; ）でもでも、同人誌以上に、お互いの思いを共有しあうところが丁寧に書かれていて、うんうん、ふたりとも、幸せになるんだよ〜〜〜と感動しつつ、さらにドラマティックな展開にハラハラ。くるしみつつ、やっぱり何度読んでも幸せになってくれてよかったと思うのです。アーキルの鬱憤は度が過ぎると思うけど、完璧なひとなんてそうそういないし、それだけ生まれながら背負った運命は重かった。そういう失敗も運命も、本人の痛みとともにリアルに野原先生の作品では書かれてると思うし、それがとてもすきだなと思う。(好きというか、共感する)
とにかく、和季に出会えて良かったな〜としみじみ。アーキルの苦しみが苦しみのまま終わるのはあまりにも辛い。でもこんな強くて素晴らしい奥さん滅多にいないよ…！出会えてほんとよかったな！(笑)
多分アーキルは攻だけどこれからは尻にしかれると思う。(和季の前ではヘタレだと思う)頭上がんないでしょうきっと。
あと、ノーランドの夫婦生活での和季の嫉妬がキュンときました(笑)同人誌でも思ったのだけれど、嫉妬の仕方を見るに、和季は隠れ肉食系なのではないか…？いや小悪魔か…？だったらいいな、尚萌えるな…！アーキルははぐらかすのがうまいから、さらに嫉妬するの。付き合いでパーティに沢山行くアーキルに対し、
和季「パーティ行くのは良いよ。でもこんな他人の香りつけて帰ってくるのは耐えられないです…」
と、可愛く言いつつアーキルのネクタイを手早く外し目をギラつかせながらアーキルの首すじをかぷってする的な…………いかんいかんキャラがぶれるではないか…いやでも和季くんだって立派な男の子！とにかくリードする和季くん妄想するのも楽しいです。
あとお気に入りの場面はアーキルが白シャツとスラックスに着がえた場面。目立たないように着替えたのにさらにかっこよくなってる件について思わず和季も「かっこいいです…」といったところにならいいや〜ってなるアーキルにクスッとしました(笑)いやいやよくないから！と、そこにツッコミをいれるナジムさんにも笑いました。
そしてそして脇キャラも活躍しておりましたね〜〜ユリちゃんはかなり活躍している！この子がいなかったら2人はくっつかなかったかもしれないもんね〜(°_°)！イクリードも同人誌以上に彼の気持ちが垣間見れてよかったな〜〜気迫を感じた！新キャラルトも知的で素敵で……是非このふたりも深く知りたいな……(欲…)
欲と言えばサマーニット姿のアーキルが見たかった…(おい)あの美麗絵だから特にさらに素晴らしいと思うのです…！いや、得意の妄想で！補完します！
コミコミさんのSSペーパーも甘甘でうふふふとなりました。張り詰めた雰囲気から柔らかくなったアーキルも素敵です。和季も結構ねだっているのでやっぱり小悪魔やん？これ小悪魔やん？アーキルもメロメロなるわけや…ホーリンさんのSSはまだ本が届いてないので楽しみにまちます！
あいかわらずまとまりのない文章…とにかく「痛切ない」は素晴らしいな！！！と改めておもいました！まだ未読の野原先生の作品があるので、読まなきゃ！(笑)感想かくとはやく読みたくなりますねー(笑)
